第6区 ルクセンブルグ〜ザールブリュッケン
                宇賀村 充和(9期)

行動区間
2002.04.26   LUXEMBOURG--REMICH   42,800 歩
2002.04.27  REMICH--METLACH  43,000 歩
2002.04.28  METLACH--FERMERTDORF   28,300 歩
2002.04.29  FERMERTDORF--VOLKLINGEN  47,200 歩
2002.04.30  VOLKLINGEN--SAARBRUCKEN  26,700 歩

歩いた人  宇賀村 充和/朝子

 出発前に持病の踵の痛み(1年に一度位発生)があり迷ったが、 事務局の森さんの歩けないなら観光にしたらとのメールに励まされ出発。
初めは靴の紐を締めないなど苦労したが、ゆっくりの歩行を妻に付き合って貰い何とか完歩した。

4.26 晴れ後曇り、小雨、風強く寒い。42,800歩
ルクセンブルグー>レミッヒー(バス)−>ルクセンブルグルクセンブルグの町は狭く、 ホテルから300M先の信号を曲がると郊外に出た感じになる。
この時期新緑がきれいで、歩きやすい。八重桜が時折見られ、大変嬉しい。
草花も咲いており、長い冬からさめて春が来たのだろう。 空港からバスで通った道だが、真っ暗だったので覚えていない。
歩道のない国道を走ってくる車の勢いにたじろぐことがある。 でも大方の車は対向車がいないと中央に寄ってくれ、心遣いを感じた。 時折広がる広大な菜の花畑は目だけでなく、疲れた身体も癒してくれた。 レストランが無いので、バスが来ないことを良いことに、ガラス張りの停留所に入る。
朝購入のパンと昨日買ったトマト、朝食のりんごで昼とする。風は強く一時雹がぱらつく変わりやすい天気である。 1日も終わりに近づくと疲れも出て無口になり、黙々と歩く。モーゼル川沿いの町レミッヒで本日のウォーキングは終了。
急いで歩いている女の子にバスステーションを聞いて急ぐ。バスは飛び乗りですぐ出発。
切符を買おうとすると釣り銭入れを示して何か言っている。 後払いと解釈し乗車した。サインを貰うのを忘れたので反対側の男性に頼む。 下車時に金を払おうとすると、降りろの仕草。言葉が分からないが従って、ただで乗せて貰った。


4.27 曇り風強く、時々小雨。43,000歩
ルクセンブルグー(バス)−>レミッヒー(歩く)−>メトゥラッハ(バス)−(DB)−>ルクセンブルグ
昨日の反省でホテルでバスのチッケト売場を聞く。
反対方向の中央駅でレミッヒまで2.2ユーロのチケットを買ってバス乗り場へ向かう。 今日も寒い。6°Cをさしている。
バス停には誰もいない。10分前になったので、寝ている運転手を起こし、中に入れてもらう。
入り口で切符を機械に差し込み刻印する。昨日歩いた道は45分でバスが運んでくれた。
土曜日のせいか随所で朝市をやっている。余裕がある時なら寄りたいが今は前へ急ぐ状態だ。
バスを降りてモーゼル川の橋を渡るとドイツで、中央に国境を示す看板がある。 前をおばあさんが朝市の買い物を下げてゆっくりと歩いている。 モーゼル川沿いの葡萄畑を過ぎると道は200M余りの丘を越えて行く気持ちの良い道である。 しかし、寒さと風が強くゆっくり休む気になれない。 歩くのには良いが時折広がる広い菜の花畑をゆっくり楽しんでいられない。林に入れば風も和らぎ新緑がとても良い。 林間を行く若者の集団がいるので道路でない道を聞こうと、痛い足を庇いながら急ぐも追いつかず。
道もしっかりしているので多少の回り道を覚悟して国道を離れる。
幸運にも前から夫婦ずれが歩いてきたので、レミッヒへの道を教わり、ついでにサインを貰う。 直に川沿いの自転車道に出た。行程もここモーゼル川の支流のザール川に出れば終わり。 明日からの宿を探し、予約して鉄道で回り道して2時間かけて戻る。


4.28 小雨時々曇、風強し。28,300歩
ルクセンブルグ−(DB)−>メトゥラッハ−(歩く)−>フェルメルスドルフ−(DB)−>メトゥラッハ
鉄道で昨日予約した宿まで行き、荷物をおいて歩く。きれいな家や庭を観賞しながらの歩きは楽しい。 川沿いに立派な自転車道があるが寒くて、国道を歩く。 おまけに入ったレストランのスープが塩辛く、苦労した。
というのは喉が乾く、水を飲む、寒い、トイレへ行きたい、場所がない。 その後、スープの注文は控えた。雨でもあり先が見えてきたので、早々に鉄道の駅から帰る。
無人駅はどう捜しても券売機がない。検札が来たらどう言うか考える事にした。 駅中央の待合い室にいる若者にサインを貰いに行ってきた。
すると妻はおばあさんと話をしている。でも、そばに行くと、おばあさんが一方的に話をしており、困惑している。 助けたいがドイツ語が分からず、お手上げで列車の来るのを待つのみでした。 結局、検札は来ずに只で乗れた。あろう事にあのおばあさんも同じ駅で降りた。




4.29 小雨、後曇、後晴。47,200歩
メトゥラッハ−(DB)−>フェルメルスドルフ−(歩く)−>フォルクリンゲン−(DB)−>メトゥラッハ
昨日の駅まで鉄道で出勤。ホームへは自由に入れるのだが通過列車が危険なためか入り口がロックされていた。
券売機は20ユーロ以下で使えると絵が出ているが、切符の値段で使えるお金が制限される。 故に少額の切符に高額紙幣で買えない。 妻は券売機の前で高額札が戻ってくるのを何回もやっているドイツ人のおばさんに指さして この少額紙幣で無ければダメと教えていた。
無人駅で降りて歩き出す。
バス停に子供がいたのでサインを貰おうと話しかけたが無言で、離れると何か大声で悪態をついていた。
言葉が分からなかったと理解。小雨混じりで風が強く、その上寒い。ザール川沿いの自転車道を歩く気になれず、国道を行く。
歩道がないので対向車の風圧で傘が飛ばされそうになったり、雨がやめば水しぶきが霧のように吹きかかり環境は良くない。 でも、他に方法が無いが距離は稼げた。昼からは雨も上がり、寒さ故歩きやすい。
途中小山の上にケーブルカーのようなものが遠望できた。楽しみにしてたが麓に縦坑の滑車があり炭坑と分かる。 道から少し入り写真を撮った。 昼休みが終わりの時間で会社の人も大勢いて向こうから変な奴が見てるという感じで見てた。
高校の時に習ったザール炭田とはこの辺かと思い出す。なんか懐かしさを感じた。
この後石炭を満載した貨車やヤードに石炭を置く火力発電所を見た。昨日の遅れを取り返したので終わり。



4.30 曇、後晴。26,700歩
メトゥラッハ−(DB)−>フォルクリンゲン−(歩く)−>ザールブリュッケン−(DB)−>メトゥラッハ
今日は新型の二階建て列車で出勤。駅で水とミルクを買って歩き出す。
とても寒いので開店した大型スーパーで安売りのジャージーの上着を買って重ね着して歩く。
もう少しと思うと嬉しく、これで終わりと思うと寂しい変な感じ。 雲が切れてきた気温も上がり楽になる。
ザールブリュッケンは大きな町で久しぶりの都会だ。こぎれいなレストランでパスタとビールで終了を祝す。 列車は約一時間で三日間かけて歩いた所へ運んでくれた。