第2区間;カレー〜ブルージュの旅(132km)

<概要>  綾部 廸夫(6期)
平成9年9月12日出発、9月24日帰国。今回は夫婦二人で行く予定であったが、子供二人も行くことになり、家族全員の旅となった。

<9月12日〜13日 晴れ>
12日20時30分、ド・ゴール空港着、パリ泊。13日11時01分、パリ駅発。リールで乗り換え、15時頃カレー着。海峡越しにドーバーを望む。

<9月14日 (日)晴れ>
今回の目的地グラブリーヌに向け出発、海岸よりの119号線を歩く。日曜日とあって車の通りも少なく、快適に歩くことができた。あたりは見渡す限りの畑で民家が所々にみえるだけ、まったく人気はない。昼頃、オイブレイジと言う小さな部落のパブで一休み、5、6人がビールやワインを飲んでくつろいでいた。午後2時過ぎグラブリーヌ着、ホテルを決めて、街を散策、昔の城下町らしく周囲を星形の壕で囲まれた、静かな、石畳と赤煉瓦の建物のすばらしい街で、ゆっくりとしたムードが心をなごませてくれた。

                                                            <9月15日 (月)晴れ>
静かな、美しい街グラブリーヌを8時出発、ここからは119号線とMlが合流、他の道はかなり遠回りになるため、やむを得ず自動車道を歩く。 昨日と違って交通量も激しく、畑の中を歩いたりしたが、ダンケルクの町に入ったところでM1をさけるため、海岸よりの道を迂回した。最初は畑の中の道で良かったが、行き着いた所が工場地帯で大型トラックが行き交い、また大きな工場を迂回するなど、悪戦苦闘、さらに町の中心までかなりの距離で、さすがに疲れた。ダンケルクの町は予想以上に大きく賑やかで名古屋か横浜のような町であった。その夜パブで飲んだビールは格別であった。


<9月16日 (火)晴れ>
ダンケルクの町は海岸線に沿って長く、いつまでも町並みを歩いている感じ。ホテルの朝食は値段が高いので、途中のスーパーでパンと果物を買込んで出発、途中教会のベンチで朝食、近くを通り過ぎる人々が物珍しそうに見ていく。11時過ぎにフランスとベルギーの国境のフランス側のBrayDunesに到着、道路沿いの横長の町で、国境についたのは正午であった。国境には何もない、ただベルギー側に、ベルギー国旗の看板、反対側にFRANCEと書いた横看板があるだけのいたって簡単なものであった。フランスとベルギーの違いは道路標識、バス停の表示位であった。ベルギーにはいって約1時間、N39(M1)にサイクリング道路が付設されていたので、この道を利用した。
ベルネ到着16時30分。インフォメーションでホテルを紹介してもらい、落ち着く。ツインで8600円位、一般的料金であった。

<9月17日 (水)晴れ>
ベルネの町の中央広場で朝市がたって、大変人出である。家内と娘は朝市が大好き、朝食もそこそこに出かけていった。出発9時30分。ここから運河沿いのサイクリング道路を歩く。当初の計画ではオステンドの予定であったが、出発が遅れたり、疲れがピークになっているため、変更してオウデンブルグに向かう。運河沿いの道も途中工事中で通れない箇所があって、右岸、左岸と道を選択したり、また橋が少なく一度渡ると今度はなかなかもとに戻れないので、自動車道を歩いたりで、快適とはいかなかった。
オウデンブルグ到着19時、インフォメーシ∋ンもない小さな町で、スーパーでホテルを聞き、そのホテルに今日の宿を決める。ベルネ〜オウデンブルグ間は牧場が多く、牛糞の
匂いになやまされた1日であった。
運河をいく度となく渡る

<9月18日 (木)晴れ>
今回の計画の最後の行程、距離的にも余裕のあるところであったが、昨日までの強行軍と今日で終わりという安心感で、疲れがどっと出た感じ、スタートが遅れ10時だった。道は運河沿いのサイクリング道格で、工事箇所もなく時々自動車が通るだけ、のんびりと歩いたためブルージュに着いたのは15時過ぎであった。ここはあらかじめホテルを予約してあったので、16時にはホテルにチェックイン。
ブルージュはさすがに観光都市、カレーを出てここまで一度も東洋人らしき人には会わなかったが、ここでは10mも歩けば必ず日本人に会えるというスゴサである。街は運河に囲まれたすばらしい、美しい街で、町の中心にある鐘楼から、今日歩いてきた運河沿いの道を見渡すことが出来て感激であった。
目的地 
ブルージュの街の入り口で 
家族たち