月日 | 天気 | 歩行場所 | 距離 | 道路 | 安全評価 | |||||||||||||||||||||||||||||||
11月3日 | 晴れ | ナドラク〜ペリアム | 25キロ | 農道 | △ | |||||||||||||||||||||||||||||||
11月4日 | 晴れ | ペリアム〜サチネス | 30キロ(和田) | 街道 | ○ | |||||||||||||||||||||||||||||||
晴れ | サチネス〜ティミショアラ | 24キロ(藤田) | 農道 | × | ||||||||||||||||||||||||||||||||
11月5日 | 晴れ | ティミショアラ〜プジアス | 28キロ | 街道 | ○ | |||||||||||||||||||||||||||||||
11月6日 | 晴れ | プジアス〜ルゴシュ | 28キロ | 街道 | ○ | |||||||||||||||||||||||||||||||
11月7日 | 曇り | ルゴシュ〜サクウ | 23キロ(藤田) | 街道 | ○ | |||||||||||||||||||||||||||||||
曇り | サクウ〜カランセベス | 22キロ(和田) | 街道 | ○ |
<ハンガリーとルーマニアの国境、ナドラク側。 ここが今回の出発地。和田(3期)> | <イグレスの家に帰るというおばさんに 道案内をしてもらう。> |
<ムレッシュ河は、幅が広く流れも早い。藤田(1期)> | <渡河点がやっと見つかる。はしけがやってきた> |
対岸の村に入ると、屋根の形の異なる教会が二つある。ハンガリ−人、ルーマニア人、
セルビア人などの住むこのあたりでは、各々の宗派の教会が必要なのだろう。道の両側 の広い草地には鶏、七面鳥、あひるが遊ぶ。 村と村をつなぐ街道は、両側に地平線までトウモロコシ畑が続く。今日の歩きの終点 ペリアム村で出会ったエルミチおじさん、奢るからと村のバアに誘われ、郷土料理の豚 の粗挽のつくね、ミティティとビールをご馳走になり、駅まで見送られる。写真を送る 事を約束する。 ローカル列車は4両の客車をデーゼル機関車がひく。すっかり暗くなっ たが客車の蛍光灯は全部外されていて真っ暗のまま。ティミシヨアラ駅前でタクシーの 運転手にホテルを尋ねていると、髭面の青年が英語で話しかけてきて、タクシーで二つ 星のホテル、バナトゥルまで案内してくれた。彼はグルジアへ登山で行ったが、しょっ ちゅう検問だったそうだ。それはいいことだ。私達はここをベースに3泊するつもり。 | <ペリアム村のエルミチおじさんと和田、藤田> |
11月5日(水)晴れ寒い朝、0度C、川面が凍る。 ティミショアラからプジアスまでは二人で街道をゆく。道端には単にはねられたハリ ネズミの死骸が転がっている。路傍の小さな十字架は交通事故にあった人のもの。 道をたずねたガソリンスタンドのオーナにコートをご馳走になり、食事のできるレ ストランの場所をおそわる。村の道端に点々とある手漕ぎの井戸でつめたい水を飲む。 ブジアスの町のプチレストランでめちゃくちゃかわいい娘のおすすめのステーキ、ビー ルで乾杯する。 ティミショアラに戻って夜の市内を二人で散歩する。 1989年12月、反チャウチ ェスク革命の口火となった広場にあるルーマニア正教会の階段では、教会に逃げ込む子 供たちの背後から治安部隊の銃弾が浴びせられ、多くの血が流されたという。それを弔 う大小二つの木の十字架が建っている。広場の両側の商店街はにぎやかで、昨夜は向か い側にあるオペラ劇場でオペラが上演され、盛装した観客が集まったとのこと。 |
11月6(木)晴れ、寒い、0度C フジアスからルゴシュまで、二人で街道をゆく。 街道の両側には大きな木の並木がどこまでも鏡く。街道はゆるい坂を登るとはじめて森 の申を通る。黄色く染まった椎の木の美林のなか、木漏れ陽の逆光線でかわるがわる写 真を撮る。二人の先を斧をもった年取った樵が一人とぼとぼと歩く。 ふたたび平野にでると、ひつじの群れが街道を横切るのに出会う、近づくと牧羊犬が 激しく吠えかかる。かなり獰猛な顔っきの犬だ。これからの西のコースでは牧羊犬に気 を付けなくてはいけない。 パンの塊に自分のつばを付けて遠くに投げて犬から逃げるんだと藤田さんがいう。 この二日間の寒さは特別だったそうだ。 |
<サクウの子供たち> | <サクウの女駅長さん、手を振ってくれた> |